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アトリエシムラとミナ ペルホネンの出会いは2015年。糸井重里さんのご紹介によって、皆川明さんが嵯峨の工房に来てくださったことがきっかけでした。ものづくりに向かう姿勢や、自然を敬う気持ち。素材に対する慈しみや、手仕事を通しての内面世界の表現。和と洋の垣根を飛び越えてお互いの共通点を見つけ、共感しあい、ミナの裂で帯を作ったらどうだろうというアイデアがその場で生まれました。皆川さんの数あるテキスタイルデザインの中から5点を選び、アトリエシムラが帯に仕立てることに。「TOBICHI東京」を舞台に発表されたコラボレーションは反響を呼び、着物を初めて購入するという方にも多くお越しいただきました。

2017年には皆川さんに特別にデザインしていただいた柄を刺繍で起こしました。アクセントとして緯糸(よこいと)にアトリエシムラで染めた糸を織り込むなどコラボレーションが深まり、和装と洋装の境を行き来する自由な感覚をより楽しんでいただけるようになったのではないかと思います。

今年は3回目の試みになります。これまで特に人気を集めた3柄を新たな配色で作りました。また、地の糸をさらに細くし、緯糸に織り込むアトリエシムラの色糸の分量を増やしました。これによって、しなやかに締めやすく、帯としてより使いやすくなりました。このコラボレーションを通じて、現代を生きる私たちにとって着物がもっと身近に感じられるように、また、自由な発想で楽しめるようになったらと願っています。ここでは組み合わせの参考にしていただけるよう、アトリエシムラおすすめのコーディネートでご紹介いたします。

シムラの着物『蓮の花』
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ミナの帯『雪の芽 ユキノメ』

  • シムラの着物『蓮の花』×ミナの帯『雪の芽 ユキノメ』

着物『蓮の花(はすのはな)』

優しく澄んだベージュとグレーは、奈良の古寺からいただいた蓮で染めたものです。他の色を引き立たせてくれるこの色を中心に、紫根、藍、茜で縞を立てました。はっきりとしたデザインの経糸を、ほぼ同じ色の緯糸で優しくぼかしています。様々な植物の色の重なりからなる一枚は宙に浮き上がるような、どこか夢心地の世界を醸しています。

帯『雪の芽 ユキノメ』

第2回より登場しました、皆川さんが描かれたオリジナル図案による帯です。今回は白地に樫、桜などの淡いグレーの色糸を織り込み、抹茶や橙(だいだい)の刺繍を。暖色系の配色にしたことで可愛らしい帯になりました。幅広い着物に合いますが、色鮮やかな『蓮の花』との組み合わせは、まとう人を一段と華やかに演出します。

シムラの着物『大沢池』
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ミナの帯『forest dot』

  • シムラの着物『大沢池』×ミナの帯『forest dot』

着物『大沢池(おおさわのいけ)』

淡い色糸からなる経糸(たていと)に、裾から濃い藍、緑、黄緑、白の緯糸をぼかし上げています。大沢池は、嵯峨・大覚寺にある池。ランダムに入れた緯絣(よこがすり)で水面のきらめきを表すなど、水辺の風景の豊かさを描写しています。衿や肩の部分は白をベースにすっきりと織り上げているので顔映りが明るくなります。

帯『forest dot(フォレストドット)』

第1回から特に人気があります。今回はクリーム地に桜や梅で染めたピンク、べージュの糸を織り込み、刺繍はグレーの糸で。きりっとした印象になりました。有職文様(ゆうそくもんよう)にも見える柄はどんな着物にも寄り添います。白や青を含む『大沢池』と合わせ、爽やかさをいっそう際立たせるのがアトリエシムラのおすすめです。

シムラの着物『青藍』
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ミナの帯『風の種 カゼノタネ』

  • シムラの着物『青藍』×ミナの帯『風の種 カゼノタネ』

着物『青藍(せいらん)』

およそ2カ月をかける藍染めの、一番元気の良い頃の藍で染めています。濃い色の中にも爽やかさや若々しさを感じられます。藍は、古代から日本人の暮らしのそばにあった植物。時間の経過とともに馴染んでいき、人生をともに歩んでくれる色でもあります。アトリエシムラでは月の満ち欠けに沿って藍染めをします。自然の神秘を肌で感じていただける着物です。

帯『風の種 カゼノタネ』

皆川さんが描き下ろしてくださったオリジナルデザインです。第2回の展示会で登場したこの柄を、配色を変えて作りました。濃い紺の地に織り込んだのは藍と夜叉五倍子(やしゃぶし)。『青藍』と合わせ、あえて同系色でまとめるとこなれた印象になります。差し色が映えるので、色あそびも楽しんでいただけます。